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こしかけ窓の集合住宅

所在地   : 東京都新宿区
主要用途  : 共同住宅
住戸数   : 20戸

設計監理  : YY architects
構造    : 坂田涼太郎構造設計事務所
設備    : 増川建築設備設計
電気    : 成田青波
照明    : Lighting Planners Associates
サイン   : マルヤマデザイン
施工    : 片山組

敷地面積  : 255.58m2
建築面積  : 137.19m2
延床面積  : 731.52m2
階数    : 地上6階
構造    : RC造

竣工    : 2024年3月

撮影    : 中村絵

内外の境界にこしかけて暮らす 

 四ッ谷駅と曙橋駅の中間、起伏のある地域の谷底にあたる四谷坂町に建つ。単身者向けワンルームを主とした20戸の賃貸住戸からなる集合住宅である。 
 初めに敷地を訪れた際、周囲に広がる立体的な街の風景に魅了され、その風景と一体となった生活の場をつくることを目指した。 
 外壁は、柱・梁以外をすべて開口部とし、その縁をわずかに外に伸ばすことで奥行の深いゆったりとこしかけることのできる窓とした。「こしかけ窓」と名付けたこれらの窓は、ベンチやサイドボードなど多用途に使うことが可能であり、少ない家具で住み始める単身者にとって生活の手掛かりとなる。窓に奥行きがあることでダイニング、リビング、寝室など、ワンルームの中に複数の生活領域をつくりだす。各戸のテラスにも同形状の奥行と開口を持たせることで、住戸の境が一見分からない、全周に凹凸のある外観が生まれた。 
 こしかけ窓に座って光や風を感じながら街を望む。内外の境界に身を置いて過ごすことで、面積によらないのびやかな暮らしと都市の風景が強く結びつくことを期待した。