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まつかさ屋根の家

所在地   : 神奈川県川崎市
主要用途  : 住宅
家族構成  : 夫婦

設計監理  : YY architects
構造    : 平岩構造計画
照明    : Lighting Planners Associates
施工    : 北沢建設

敷地面積  : 174.37m2
建築面積  : 84.16m2
延床面積  : 84.16m2
階数    : 地上1階
構造    : 木造

竣工    : 2025年8月

撮影    : 小川重雄

自然光を導き居場所をつくる段状の屋根 

 渋谷と横浜の中間に位置し、都会と下町らしさが同居する街に建つ住宅である。子離れ世代の夫婦が、以前は子供や親戚も集まり暮らしていた2階建ての木造家屋を、2人で老後まで暮らす為の平屋に建替えた。 
 敷地は周囲を3階建の建物に囲まれた袋小路であるが、夫婦はそろって「光の入る明るい家」を希望した。そこで、敷地に対して建物を45度回転させ、周囲の建物との離隔を取った上で、建物全体に設けられたハイサイド窓から自然光の入る計画とした。 
 建物中央にダイニングを配置し、そこから十字に2人で過ごす場所を、その脇に個室や水回りを設けた。周囲から中央に向けて、天井高が大きくなるように段状に屋根をかけ、そのすき間にガラスをはめてハイサイド窓とした。屋根の高さの違いが、それぞれの居場所に適した空間の大きさをつくり出す。 
 「まつかさ」を想起させる厚みのある屋根が、やわらかい光環境をつくり出し、周囲に押し寄せる都市の圧迫を感じさせない、まるで自然の中に住むような暮らしを導くことを期待した。