























山本佐太郎商店 本店リニューアル
建築主 : 山本佐太郎商店
所在地 : 岐阜県岐阜市
主要用途 : 店舗、事務所、厨房
工事種別 : リノベーション
設計監理 : YY architects
照明 : Lighting Planners Associates
サイン : マルヤマデザイン
施工 : マルタケ
建築面積 : 73.50m2
延床面積 : 147.00m2
階数 : 地上2階
構造 : RC造
竣工 : 2023年5月
撮影 : 中村絵
床をくりぬき活動の渦をつくる
岐阜市の老舗油屋4代目店主は、将来を見据え、油を使ったお菓子作りを始めた。事業が軌道に乗り、先々代が建てた建物を、お菓子を販売する店舗に改修することとした。以前の建物では、事務所や油缶、商談デスクが雑然とひしめき合う一画でお菓子を販売していたが、店主の人柄もあり、ひっきりなしに人が訪れ活気があった。それは街のサロンのようであり、この店の本質だと考えた。
そこで、様々な活動が並列する面白さを活かす為、既存の間仕切り壁を全て解体し、さらに、2階の床をくりぬき大きな吹抜けとすることで、建物全体を見通しのよいワンルームにした。1階には店舗と事務エリア、和菓子職人の見える厨房を設け、2階は商談から市民活動まで、幅広く対応できる多目的なスペースとした。料理教室やものづくりワークショップ、音楽イベント等を頻繁に開催し、多くの出会いが生まれている。吹抜けを介して1階2階がつながることで、活動の渦が生まれ、賑わいが街路へと滲み出す。
私的な公共性が、人と人、人と物をつなぎ活動を創り出す。街と人をつなぐ、未来に向けた新しい店舗の在り方を提案した。